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2014年7月24日 (木)

夕霧に消えた恋 151

船長は、ヘリは来られますが、この船には下りられません、緊急の場合はロープで吊り上げる事になります、それに行く先にもよりますが、着陸場所から先の道路事情など交通の便を考えますと、近港からホバークラフトの様な高速ボートを要請し、目的地に近い港に着けて頂く事をお勧めします、私が手配しますから、と言う。

こんな時は現場を知っている船長の指示に従い、デッキで待つことにし、荷物をまとめた。

大変は事になりました、大したお手伝いも出来なくて残念です、ご主人のご無事をお祈りします、今は船内を捜索中で何とも言えませんが、船での事ですから、現在の状況を海上保安庁に報告する必要があります、その点ご理解、お願い致します、メディアなどはできるだけ押さえるように致します。

華奈は、高速と言うのにこんなに遅いものかとイライラしたが、我慢するしかなかった。

大変お世話になり、ご迷惑をお掛けいたしました、と緊急救助のホバーに乗った。

船は何事も無かったようにボーと汽笛を鳴らし次の港へと向かって行った。

船内に居ないと成れば、海と言う事になる、華奈は必死になって何かないかと、海面を凝視していた、後は当然、海上捜索になるでしょう、でも、優を発見出来なかったらどうなるのだろう、失踪者になるのだろうか?

そんな事、今は考えないにしよう、華奈は夢を見ているようで、現実を信じられなかった。

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