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2014年6月 5日 (木)

夕霧に消えた恋 137

夜半まで待つとも無くベッドでうつらうつらしていたが、美華は来なかった。

結婚式の日程が決まったのは、自分で決断した事だし、皆が祝って喜んでくれるのだから、その流れで良いとしても、それとは違って、何時かも感じたように、意味の判らない真っ黒い何かが近づき迫ってくるような圧迫感があって何とも言い様の無いない不安がある、これはどう考えても美華の仕業に違いない、成り行きに従うのも選択肢の一つだと言っていたが、華奈は妹だからといっても、現世の事だと言っても美華には美華の悩み?があるのかな?

それなら私は霊だから優は優の思う様にすればいい、なんていい加減な事を言わないで始めからそう言えば、俺だって一生独身を通す心算で居たんだ、変な話、せめて私と瓜二つの双子の妹がいると言ってくれていればなぁ~美華の現物に一度会ってみようと言う気になっていたかも知れない、ここまで来てからじゃ、もう遅いよ。

会社内では優の結婚についての情報は充分すぎるほど行き渡っていて、高川、お前この頃おかしいよ、お目出度なんだろう、嫁さんになる人は凄く美人だそうじゃないか、もっと元気を出せよ、心配する事なんかない、何かあったら相談しろって言ってくれる、皆さんに心配掛けたくないが、どうしても表情に出るらしい。

華奈からは式までに引越しするんでしようと言ってくるし、そう、俺は現世に生きているんだ、確かに美華の霊力は認める、矛盾するのは承知の上だけど、霊界なんて有るのか、無いのか分からないものに何時までも関わっていられないよ、もう、どうにでもなれ、流れなんだ。

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