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2014年5月22日 (木)

夕霧に消えた恋 133

繋がるっていっても、触れ合う程度で、全部同じ事はないわよね。

二人は寄り添って華奈の入れたお茶を飲みながら、取りとめも無くタワーマンションの最上階から暮れかかった町の景色を眺めていた。

話は叔母の家に行く日を決めた事と、京さんのことで、他に此れと言った話題も無く、二人にはこれ以上の進展がなかった。

華奈はこれで一歩前進、後は叔母さんの所で詰めれば良いと思ったが、京さんの事は、どうしても理解できなかった。

優は、華奈に気軽く言ったものの、京さんのことは、華奈の言う事は本当だろう、額縁の中から京さんに手招きしたのは美華の霊に間違いない、仮に華奈との結婚が原因だとしても、今更、止める訳には行かない、それは俺の勝手かもしれないが、美華だって成り行きに従うのも選択肢の一つだと言っていた。

俺は何にも悪いことをしてないのに、何で悩まなければいけないんだ、馬鹿馬鹿しい、現世なんだから、スパット割り切ればいいんだが、やっぱり美華との事が引っ掛かって、そこから気が抜け切れていない。

この所、美華は来ていないし、嫌な予感がする、美華が来ないかなぁ。

それにしても、華奈の直勘力には驚いた、やっぱり双子だから何処かで響き合うものがあるのかな?

ここで考えても仕方が無いが、京さんの事など現世には科学的に説明できない不思議な事や、人間に判らない事は幾らでもある、冷静に考えると、科学的に判っている世界で生きている事は現実、だとすると、見えない物は存在しないのか?と問われると、

人間の目には見えなくても微小な物や、現象など存在するものは幾らでもあるし、さっき華奈の言った魂の話しじゃないが、霊はどうなんだとなると、俺は美華の霊を物体としてではなく、現象として存在すると信じている。

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