無料ブログはココログ

« 夕霧に消えた恋 119 | トップページ | 夕霧に消えた恋 122 »

2014年4月 6日 (日)

夕霧に消えた恋 120

華奈が京さんの声が聞こえてきたと言うのは絵のモチーフになっていた方角だった、華奈は自分の責任でもあるように、大丈夫だから、絶対大丈夫だからと呟きながら、夜の明け切ってない薄暗い道の無い里山の中へ先頭になって入って行った。

優を始め他の人達も何となく華奈に引っ張られるような感じで付いて行った。

里山にほんの100mほど入った所の風景は、未だ明け切ってない朝なのに、社長室に飾られている絵そのもので、絵を知っている優と社員は、まるで絵の中に居る様な感じ?で、立ち止まっていた。

何しているの、景色を見に来たんじゃないわよ、早く探しに行かないと、華奈の京さーんと呼んだ声は、静かな里山の朝の空気を切り裂くように木霊し、皆を急かせた、牧場の人達は、この先に入るんですか?と言わんばかりに躊躇していた。

華奈はやっぱりと思った、それは、美華の事故があった後、何となく感じる事があってこの牧場を訪ねた、あの時、嫌がっていた支配人に無理をお願いして里山に案内して頂いたけど、支配人は地元の人の話では、昔から、この山には天国に続く道があって、入った人は帰って来ない、もう20年も前になるかと思うがキノコ取りに来た人が、そんな馬鹿な、俺が見て来てやると、勇ましく行ったが、帰らなかった、大捜索も行ったが見つからなかったと言う。

« 夕霧に消えた恋 119 | トップページ | 夕霧に消えた恋 122 »

日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

コメント

この記事へのコメントは終了しました。