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2014年4月17日 (木)

夕霧に消えた恋 123

どれ位の時間が過ぎたのか、京は声の聞こえると思われる方向へ50mほど懸命に這いずるようにして行くと、突然、明るくなって、華奈さんと里山に入った時と同じような草原が開け、その先に沼の様な湖が林の奥の方へと広がっていた。

湖には霧が湧きあがっていて、何かいるのか?湖面に漣が立ち動いて見えた。

京は何となく気味が悪くなって、林の中へ逃げ込むように駆け込んだが、もう体力が無く座り込んでしまった。

だんだん京を呼ぶ声が近づいてきたので、京は木の枝をばたばたさせて自分の場所を知らせた。

いたー!と言って華奈さんは藪を掻き分けて来て抱きかかえてくれ、嬉しくて涙が出た。

あの時、華奈さんに呼ばれて何となく絵の中に入った事は間違いないが、どうして私がこんな山の中に一人で居るんだろう不思議だ?携帯は会社へ置いて来ちゃったし、華奈さんが皆を呼んで助けに来てくれたんだと思うけど、華奈さんに聞くと、もう大丈夫よ、後で話してあげるね、今は養生よ、と言うだけ。

京さんとは、そのうち食事でもしようね、といったけど、月曜日に白のドレスは着なかったし、京さんの会社へ訪ねて行った記憶も無い、おかしいわ、でも、京さんに何と説明しようかな~、狐に騙された?其れも無いし、ただ、優さんに絵の話を聞いて、気になり見に行った時、京さんが絵の中に吸い込まれそうな感じがしたと言っていた、優さんに相談して見よう、何か判るかもしれない。

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