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2014年1月12日 (日)

夕霧に消えた恋 96

美華が近くに居るときは、見えない時でも微かながらバラの香りがした。

華奈は百合の香りがするので入れ替わるとすぐ判る、華奈と結婚した後、時々によって美華と入れ替わったら、どうなるのだろう?

弁解がましいが、ここは流れに従うしかない、俺も行き詰った、そうしよう。

母は、良かったね、安心したわ、と言った。

母から日曜日に叔母の家で打ち合わせをするから来るように電話があった。

なにせ対応が早いのには驚く。

打ち合せって、どんな内容ですか?

結納とか、婚約と言った大げさなものではないけど、一応しておかないとね、叔母さんに任せておけば大丈夫、と言っていた。

母達にして見れば、この場になっても、優は何を考えているのか、煮え切らない態度に半ばイライラしているが、ここで台無しにしては元も子も無いと、平生を保ちながら話しを進めている。

優もその辺は充分承知していながら、美華との事を打ち明けるわけにも行かず、ここまで来てしまった。

日曜日はどんな打ち合わせになるかは目に見えているが、優はその事とは別に、何となく不安が付き纏っていた、それは、虫の知らせとでも言うのかも知れない。

美華と知り合った頃は、霊能力って魔法使いのように凄いなと思ったが、美華の話によると、霊能力によって何かを変える力は限られている、それより、自然の成り行きが判る、予知能力の方が大きい。

何時かも、自然の成り行きは絶対だから、この流れの勢いはどんな力を以ってしても変えられないと言っていた。

優もそれは納得したが、美華が持っている変える力の程度や、念力や想う心など、霊力の凄さまでは知らなかった。

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