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2013年12月 8日 (日)

夕霧に消えた恋 86

変な話、美華と付き合ってから三年過ぎた、俺も世に言う霊に取り憑かれているのかも知れない、いや、自分でもウスウス感じてはいるが、とっくに憑かれていると思う、同僚との付き合いでも、口に出しては言わないが、高川は何処かおかしいって話もある、何となく現世と一線ある感じがすることも確かだ、現れないが、時々ふわぁっとバラの香りがして、美華の霊らしき気配も感じる。

霊界はどんな所か判り様もない、美華に聞いても微笑んでいるだけで何も言わない、心の里は全体が極薄いコバルトブルーの?に包まれているそうだけど、どんな世界で何がいるのか、居ないのか、興味もある、いつか霧の竜巻を発生させた時は吸い込まれそうで怖かった、あれでトンネルを作って行くらしい、帰って来られれば行くのも面白いけど、それは無理だな、どっちにしても今は行く気は無い。

美華の話しだと心の里へ一時間行って来ると現世では千年も過ぎている、浦島太郎はお爺ちゃんになったけど、優はそのままだよと帰ってきてどうするの、と言っていた。

千年も過ぎた世の中、面白そうだけど、俺はいやだ。

でも、癌になって、あなたの命は後一年ですと告知されたり、ボケないで90歳近くになれば、物好きな人は行くかも知れない。

美華と組んで1000万円の心の里見学ツアーでも企画しようか、じょうだん、冗談。

まぁ、美華に憑かれても、俺の個人的な問題だし、他人に迷惑掛ける訳じゃない、中には美華の霊能力のおかげで助かっている人もいるんだから、気にしないことにしよう。

さっき美華が言ってたけど、無欲で利害関係のない人の目で見ると、全て素通しで見えるから、今の世の中って面白いかも、みんな食いしん坊の魚かぁ。

国のためだと言っているけど、上流階級に行くほど釣りの名人が多いようだ。

別に、羨ましくもないし、現世の人間って嘘も本当も、程よい所でバランスが取れているのかな、生きる為か誰の為か、権力闘争も凄いし、でも嫌だな。

それにしても、今日の美華は、言うだけ言って素っ気無く消えた、なんだろう?

行ってくれると思うけど、とりあえず、マンション下見のことを華奈さんに聞いてみよう。

わたしの事は直接わたしに電話を下さいって言っていたけど直接でいいのかな。

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