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2013年12月19日 (木)

夕霧に消えた恋 89

一寸、待って、判った華奈ね、さんは取るよ、母はね、ちゃんとするまでは駄目だって言うんだ、それより、今、車運転しているだろう、この辺の事は後でゆっくり相談しよう、気が散って事故でも起こしたら、それこそマンションどころじゃないから。

わかった、でも、本当にちゃんと相談してくれるのね、この前アパートへ行った時だって、もっと話したかったのに、何とか、かんとか言って中に入れてくれないし、此の話、どうなるのって思うわよ。

じゃ、今日は帰りに相談するのね。

わるい、悪い、華奈の他に話は一切ないし、俺は他の女性と結婚する気もない、それは本当だ。

現場に着いた。

やぁ、先生、よく来てくれました、どうぞ此方へと、現場事務所の応接室へ案内してくれた。

現場は内覧会が近いためか、造園の仕上げ作業や、残材の片付けなど作業員が忙しく立ち回っていた。

社長が押さえてあると言う物件の図面を広げ、くわしく説明してくれた、優はお付き合いで程度に聞いていたが、華奈はわくわくして、細かい所まで質問していた。社長は、

あと一ヶ月ほどで引き渡しの予定ですが、私が押さえてある物件については先生に見ていただくまで、内装や備品は施工してありませんので、先生がご希望でしたら、変更いたします、まぁ、ご覧になって下さい。

ペンキや木など入り混じった新築の匂いの中で、そそり立つタワーマンションの、最上階から見る雄大な眺望に華奈は圧倒された。

優、此処にしようよ、何日いても飽きないと思うわ。

奥様、此れは失礼しました、未だでしたね、お気に入って頂き、有り難うございます、これで私も安心です、内装や設備などは、ご遠慮なく相談して下さい、後で、担当のものをご紹介いたします。

どこの場合もその様ですが、このマンションの販売は私共とタイアップしている専門の不動産会社で、アフターサービスなど管理も担当します。

華奈は秘書の人と女子高生の遠足の様な気分で盛り上がって、その眺めを楽しんでいた。

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