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2013年11月 7日 (木)

夕霧に消えた恋 77

どうして、ここでマンション下見の話なんか出て来るのかな?若しかしたら、家の息子は何でも直ぐ決めない方ですから、社長さんからも押して上げて下さい、よろしくお願いします、なんて、もう頼んであるのかもしれない。

華奈と一緒に行ったとき、社長も、住まいは是非お世話させてください、と言っていたし。

優は有り得ない事とは言え、一生独身で通すとまで言って、美華と結婚の約束をした事が大きな心の荷物になってしまい、直ぐには、華奈との婚約に踏み切れなかった。

考える時間も与えられないで、当然のように周りが、華奈との婚約と言う方向に進んで行った。

華奈にして見れば、優の両親も自分を100%婚約者として認めている事は今日はっきり判った、自分の両親は、華奈が良いと思う方なら喜んで賛成するよ、と言ってくれているし、華奈も優は婚約者として申し分のない人なんだけど、なぜか優に積極性が感じられない、なぜだろう?

何事にも積極的な華奈もさすがにマンションの下見については正式な婚約者と決まっていないうちは、頷いているものの、はっきり一緒に行きますとは言わなかった。

優は業界の近況について父と話し合っていたが、会社の内部事情については、話す事も無かった。

母と華奈は美味しかったわね、この次は皆でやりましょうと、今日の料理のことで、こんなパーティの仕方もあるんだと、盛り上がっていた。

華奈は帰る車の中で、そのうち、乗馬クラブの牧場へ行ってきたいと言った。

あの油絵の里山には、今ひとつ煮え切らない優の態度と何か関係がありそうな気がする。

美奈子は早速、妹に電話した。

シッカリしたお嬢さんね、もう婚約者の気分よ、優は、ハッキリしないの、恥ずかしいのかしらねぇ。

まあ、後で聞いてみるわ。

食事会は良かったわ、この次はあなたも一緒にしましょう。

それは良かったわ、大成功ね、でも、ほんと優は、奥歯に物が挟まったみたいで、じれったいわ。

次の日取りのことについては、わたしが優と相談して決める、ううん、そんな無理しないから心配しないで、慎重に進めるから、大丈夫。

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