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2013年10月27日 (日)

夕霧に消えた恋 74

華奈は極まり悪そうに、優さん朝早く、お掃除までして疲れたでしょう、紅茶は私が入れます。

美華の幽霊が口を聞いた、優はびっくりすると同時に頭がこんがらかって、訳が判らなくなった。

駄目だ、落ち着かないと、美華が生き返る訳はない、今いるのは妹の華奈だ、双子だから似ているのは当たり前だ、これは美華の霊力だ、この前、建設会社へ行った時もそうだった、美華も言っていたけど、華奈と入れ替わったのかも知れない、そう思うと、少し楽になったが、すぐには信じられずに、まじまじと美華でない美華を見ていた。

入れ替わると、本当の美華になって、華奈はその間の事を全く覚えていないのかな?

今日はやらないが、そのうち機会を見て試して見よう、美華は紅茶を入れると立った時、華奈に戻ったように思った。

華奈もバラはそこに有るのに、バラは何処にあるのと言いながら上の空で、知らない町で道に迷ったみたいに、一時、自分が何処に居るのか判らなくなったようで、何となくそわそわと落ち着きがなかった。

どうやら、美華が抜けきれてないようで、部屋の中も何かが起こりそうな張り詰めた静けさが漂っていた。

母や華奈だからいい様なものの、美華にして見れば、

この部屋へ女性は入れたくないのかも知れない。

華奈は疲れた様子だったが、紅茶に入れるバラの香りを確かめ、これは美華のとは違う、でも、さっき匂っていたバラは少し百合が混じっている、美華と同じ香りだった、と首を傾げながら、紅茶を一口のんで、やっぱり違うと言った。

優は家に行ってからの事を相談しようと思っていたが、華奈もなんとなく落ち着かない、どうやら此処は美華のテリトリーになっているらしい、この分だと今は早めに出た方がよさそうだ。

この前みたいに、霧の竜巻でも起こされて吸い込まれたらどうなるか判らない、触らぬ霊に祟りなしだ。

華奈さん、少し早いけど行きましょうか。

はい、わたし、お部屋入った時から思ったけど、男の人の部屋ってやっぱり殺風景ね、他の人の所もそうかしら、何となく体が軽くなった感じがする、本当に体重が減れば嬉しいけど、この部屋って変ね。

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