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2013年10月 6日 (日)

夕霧に消えた恋 69

あら、優、あなた華奈さんを連れてくるの?

一緒に行く予定じゃなかったし、華奈さんに聞いてみないと何とも言えないよ、母さんに、そんな子に育てた心算はない、なんて言われれば、弁解はしませんが、それしか説明する方法はないでしょう、母さんもそうだけど、本人に聞けば、あら、お母さん、それいけないかしら、なんて逆襲されるかもよ、長く付き合った訳じゃないので未だ良く判らないけど、あれで中々、理論家らしい、母さんと結構いい勝負かもな、俺、知らないよ。

そう、華奈さんって、そんな勇ましいお嬢さんなの、いいわ、一戦交えましょう、それじゃ連れていらっしゃい、待っているわ。

面白そうだ、でも、聞いてからですよ。

ハイ、ハイ、そうして下さい。

母の美奈子にして見れば、華奈さんを連れて来るなんて、瓢箪から駒が出たようなもので、妹に話さないではいられなかった。ドキドキしながら早速、妹に詳細を電話した。

そう言う訳でね、華奈さんを連れて来るんだって、まさか、理由は別にして、いきなりでしょう、驚いたわよ。

そんなの、どうでもいいわ、大成功じゃないの、私は行かなくてもいいわね?

そうね、今回は、正式なものでないし、あなたに伝えた事も言わないことにしましょう。

ここからの方が、慎重にしないとね、又、後で連絡しますから、内の人達にも内緒よ。

よく考えて見ると、優は誘導尋問に掛かったように、母に華奈さんを連れて行くと言うややっこしい約束を安易にしてしまったものだ、華奈さんだって、どう言う理由にしろ、縁談相手の実家を訪問するという事は、それなりの事を考えるだろう、承知するかな?

優さんは美華が連れて来てくれた、縁があるんだって言うぐらいだから、恐らく来るだろう、この間、電話の事で、もう大人だから個人的な事は私に直接して下さいなんて言っていたが、いくらプライベートだからと言っても、この事は当然、両親にも相談するだろう、それは筋だ。

両親は、これも当然、叔母にその旨伝える、となると、結局、この件については関係者全員に知れ渡る事になり、結果によっては、祝、祝、なんてことになるかも知れない、何んて言うことはない、知らないのは俺だけか。

華奈さんが俺と会ったような気がするというのは、美華が持っていた写真を見たからだ。

しかし、美華の霊と付き合っている事は誰にも判るはずはないが、華奈の妙な能力が何かを探り出すかもしれない、時限爆弾を持っている様だ、気をつけよう、自分の責任だけど、それにしても変なことになってしまったなぁ。

今度の日曜日は総攻撃を受けそうだ、華奈さんの予定もあるだろうから、土曜日までには連絡しておこう、今日は疲れた。

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