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2013年9月19日 (木)

夕霧に消えた恋 64

社長とやり取りしている間も、華奈は絵の前に、ずーと佇んでいた、その姿や、振り向いて微笑んだ時など、優がドキッとするぐらい美華そのもので、声を掛ける所だった。秘書の女性は先程のこともあって神妙な顔をして見守っていた。

デートの約束とか、入るかもしれないと言うのは、若しかしたら、この事だったのか。

美華から、仕方ないけど優は未だ霊を信じてないのねと時々言われる、霊なんて自分の意識の反映だと思っている優も、困った時の霊頼み?で矛盾する事は承知しながらも美華に頼む。

華奈は話しがあると言うので、帰りに喫茶店に立ち寄った。 華奈は、

美華とは意思の会話で両親には判らなかったと思いますが、姉の美華は最後の時、優さんも必ず華奈を愛してくれるって、確かに言いました。

仏壇にあった美華の写真はスナップ写真から美華だけ別にしたもので、元の写真には優さんも写っています、最後の時、美華がどうしても写真をと言うものですから、私が取りに行って来ました。

美華はしつかり持って離そうとしませんでした。

それだけ美華は優さんを愛していたのだと思います、優さんは知っていましたか?

知らないわよね、よほど写真を持たせてあげたいと思ったんですけど、それは出来ませんでしたわ。

今も美華のアルバムの中にあります。

双子の勘かも知れないんですけど、美華が自分の果たせなかった夢を、華奈お願いねって言ったのだと私は思います。これからその意味が少しずつ判って行くと思いますが、キット縁があるのね。だから優さんを美華が連れて来てくれたのです、有川の叔母さんからお話しがあって、優さんのスナップ写真を拝見した時、美華が持っていた写真の方だと、すぐ判ったわ、それから、社長室に飾ってあった油絵は、美華の事故があった牧場に続いている里山を少し入った所の風景で、私は美華の事故があった馬場へ行って来ましたから間違いありません。

優さんにだけですけど、あの絵には美華の気を感じます、も一度、優さんとあの里山へ行って来たいと思うの、気分だけかも知れないけど、何か有りそうな気がします、牧場マスターのお話しでは、里山に続いている山は深くて、昔は姥捨て山だったそうです、大正時代には心中事件もあり、何年か前にもキノコを取りに里山へ入った人が帰らなくなり大捜索したが、発見できなかったと言っていました。

始めのうちは、狸か狐に道を隠されたんだろう、なんて言ってましたが、最近では地元の人達も里山は天国へ続いている森だと、入らなくなったそうです。私が行った時、里山の中は手入れの行き届いたゴルフ場のように綺麗で、人が入らないとは考えられませんでした。

お付き合い始めたばかりなのに、里山を見に行くの、優さんにお願いするのが無理かしら?

優さんとの出会いってロマンチックなドラマだと思うの。

(もう少しで美華という所だった) う~ん、美華さんについては、文化祭の時、摂った写真のことも、華奈さんの写真を見るまですっかり忘れていました。

ほんとに、あなたの写真を見た時、何処かで逢ったような、良く似た人もいるものだと思ったよ。

今でも、そう思う?今日だってそんな感じで私の方を見ていたでしょう。

そうです、どっちが、どっちだか判らないものね。

有川の叔母さんも、間違えると言ってたけど、華奈は、華奈です。

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