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2013年7月25日 (木)

夕霧に消えた恋 48

肝心な事は教えてくれない、現世は儚いものね、だの、テレビは、まやかしの箱だから、あんな物に騙されるな、なんて現世の悪口ばかり言って、はぐらかす、霊の様な悟りの世界から大きく見れば、現世は子供が何かを取り合って年がら年中、喧嘩ばかりしている様なものだと思う、俺の考え過ぎかな、この所、悩ましい事ばっかりだ。

次の土曜日、美華が来たので明日、叔父の家に行くと言った、美華の話しによると、S建設の件は近いうちに新聞に出るけど、扱いは小さい、会社のことはもっと先で、叔父さんは未だ何も知らないから優は程ほどにしておいた方が良い、華奈さんについては、叔母さんがキット呼んであるから会ってきたら、と言っていた。

美華と会ったあの霧の夜以来、3年は過ぎた美華の言うことは、良い事、悪い事、間違っていなかった。華奈さんに会うことには、かなり抵抗はある、妹だと言っていたが、美華の写真だとしか思えないくらい良く似ていた、生きた実物?の美華に逢える訳だ。

何か、変な感じだな、妹なんだから、会ってもいいし、付き合ってもいいって言っていたが、それも何か考えがあっての事だろう。

叔父の家に電話をすると、叔母がでた。

あら、優、直接電話なんて珍しいじゃないの、元気?それで、決心ついたの。

そう来ると思った。

その節はお世話になりましたが、その話じゃないんです、叔父さんにお話しする事があって、明日お伺いする心算ですが、よろしいでしょうか?

ハイハイどうぞ、お待ちしています。

お昼、食べないでいらっしゃいね、用意しておくからね。お母さんに言ったの?え、言ってないの?そう、まあ、いいわ、私から電話しておく、何、するなって?ああ、そう判ったわ、じゃ待っているわよ。

季華子は早速、夫に優の来訪を告げた、夫は、ほう、それは良かったね、華奈さんなら優の嫁に申し分ない、優の海外出張も決まった様なもんだ。

貴方、早とちりしないで、来るのは華奈さんの話じゃなくて、優は貴方に話しがあるんだってよ。

何の話にしろ来ればその話になるに決まっているじゃないか、お前だって其処へ話しを持っていく心算だろう。

私はそう思っていますが、貴方も、そうなら華奈さんを呼んでおきましようよ、お見合いと言う大げさでなく、何となく、会ってみたらって感じで。

そう、それはいい、優に言っておかなくても良いかい、しかし、優は私に何の用かな?

会社の事か何かでしょう、華奈さんを呼ぶ事は言わないことにしましょうよ、気が変わるといけないから、偶然と言うことで、どうですか。

闇討ちはよくないね、まぁ、仕方ないか、姉さんは知っているのか。

いや、まだ何も、今、電話が来たばかりじゃないの。

そうだな。それで優は何時ごろ来るのかな。

でも、後で知らなかったと言われても困るから、姉には、華奈さんの事は言わないで、優が会社の事で来るとだけ伝えておきます。

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